婦人科

Gynecology
婦人科

婦人科疾患は、すべての年代の女性にかかわります。ご心配なことがあればどんなことでも大丈夫です。女性医師の外来もありますのでご利用ください。

一般外来
  • 保険診療

生理不順、月経過多、生理痛(月経困難症)、生理前の諸症状、腹痛、おりものの異常、性器出血、外陰部の違和感やかゆみ、できもの、排尿障害・残尿感、性感染症・性病検査、不妊の相談など
女性の身体は自分ではわかりにくいものです。一人で抱え込まず一度受診にお越しください。

思春期外来
  • 保険診療

お子さまの生理痛がひどい、生理が来ないなどの月経異常、思春期の身体の悩みのご相談にはお母さまと一緒にお越しください。お子さまの年齢により基本的には経腟超音波検査はありませんのでご安心ください。(経腹超音波検査は行うことがあります)

更年期障害全般
  • 保険診療

更年期は閉経前後の約10年間のことです。この時期、女性はホルモンバランスが大きく変化することに加え、仕事、家庭環境、ご自分の性格とも複雑に絡み合い、頭痛、めまい、ホットフラッシュなどのほてりやのぼせ、不眠、肩こり、腰痛、全身倦怠感など様々な症状が出ることがあります。更年期障害はこれらの症状がひどくなり日常生活に支障が出る状態をいいます。

更年期障害の治療には、症状の重さや個々の状況に応じて、ホルモン補充療法(HRT)、非ホルモン療法、漢方薬などのお薬と生活習慣改善食事、運動、ストレス管理などを組み合わせて、つらい状況を我慢することなくその時々のご自分に合った治療法を見つけることができます。

ピル処方

ピル処方
  • 保険診療

生理不順、月経過多、生理痛(月経困難症)、生理前の諸症状(生理前のイライラや不快感)の改善には低用量ピルがお勧めです。低用量ピルには含まれる成分によって大きく分けて4種類あります。特徴が異なるため、目的に応じた薬を選ぶことが大切です。ご自分にあったピルを見つけていきましょう
副作用として最も多いものが吐き気、乳房のはり、不正出血などです。重大な副作用としては血栓症のリスク、肝機能障害などがあります。アンジュにある薬以外の保険適応薬をご希望の場合は院外処方でお出しすることもできます。

第一世代
  • 3相性

黄体ホルモン(ノルエチステロン)を使用し、出血量が減りやすく月経困難症のコントロールに優れていますが、吐き気や頭痛の副作用がでることがあります。

  • フリウェルULD
  • ルナベルLD

など

第二世代
  • 3相性

黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を使用し、不正出血が起こりにくく安定した周期を作りやすいお薬です。

  • ジェミーナ
第三世代
  • 1相性

黄体ホルモン(デソゲストレル)を使用し、男性ホルモン作用抑制効果が高く、ニキビの改善もできます。

  • 保険適応の薬はありません
第四世代
  • 1相性

黄体ホルモン(ドロスピノレン)使用の超低用量ピルのため、副作用が起こりにくくニキビやむくみも少ないお薬です。2024年12月に新薬も登場しています。

  • ヤーズ
  • ヤーズフレックス
  • ドロエチ
  • アリッサ

ピル処方
  • 自費診療

避妊目的で飲む低用量ピルです。ホルモンバランスを整えますので、避妊効果だけでなく肌荒れやニキビ改善も期待できます。副作用についてはビル処方(保険診療)をご覧ください。

  • アンジュ28(第二世代)
  • マーベロン28(第三世代)

など

アフターピル(緊急避妊ピル)処方
  • 自費診療

アフターピルは、避妊失敗または避妊せずに行った性交後72時間以内に1錠を緊急的に服用する避妊法のことです(レボノルゲストレル法)。72時間以内に服用すると約97%の確率で妊娠を防ぐことができますが、早ければ早いほど効果があるといわれています。
主な副作用は吐き気、腹痛、頭痛、眠気などです。

  • レボノルゲストレル

など

月経日移動
  • 自費診療

大切な行事や受験、旅行など、どうしても避けたい日がある方は、生理を遅らせる方法と早める方法がありそれぞれ薬の服用方法が異なります。

生理を遅らせる場合

移動させたい生理が始まる少なくとも5日前から服用

生理を早める場合

移動させたい生理が始まる少なくとも10日前から服用

2、3ヶ月ほど前から日数の余裕をもった上での受診がお勧めです。

ブライダルチェック
  • 自費診療

ブライダルチェックとは、結婚や妊娠を見据える女性向けの検査です。主に妊娠や出産に影響がある病気や身体の状態をチェックします。

  • 血液検査(貧血検査、HIV検査、梅毒検査、甲状腺ホルモン、プロラクチン、B型肝炎、C型肝炎、風しん抗体検査)
  • 膣分泌物細菌検査(クラミジア、トリコモナス、カンジタ、淋菌)
  • 経腟超音波検査
  • 子宮頸がん検診

プレチェック
  • 自費診療

20代からの女性のためにプレチェックもご用意しています。年1度の健康診断では調べない女性特有の検査内容となっています。結婚や出産は未定でもご自分の身体を知りたい方のためのチェックですので、助産師による月経についてのお悩み相談など、女性に特化した内容となっています。

  • 血液検査(隠れ貧血検査(ヘモグロビン、鉄、フェリチン)HIV、梅毒、ホルモン検査(甲状腺ホルモン・プロラクチン・卵胞ホルモン・黄体ホルモン・黄体刺激ホルモン・黄体形成ホルモン)、風しん抗体検査
    ※ご希望によりAMH検査もできます
  • 膣分泌物細菌検査(クラミジア、トリコモナス、カンジダ、淋菌)
  • 超音波検査(ご希望により腹式、経腟式のどちらでも可能です)
  • 子宮がん検診(行わない場合もあります)

子宮がん検診
  • 保険診療
  • 自費診療
  • 自治体からの受診券利用

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスが引き起こしますが、感染者の多くは一過性の感染で数年以内に自然消滅します。しかし感染が持続し、長い時間をかけて前がん病変し子宮頸がんになることもあります。予防接種や早期発見、早期治療に勝るものはありません。女性のがんの中でも子宮頸がんにかかる人の割合は多く、早期には自覚症状がないことも多いので、婦人科での定期的な検診をおすすめします。

日進市、東郷町のクーポンが利用できます。

また、子宮体がん検診もできます。

HPVハイリスク検査

簡易ジェノタイプ判定*
  • 保険診療
  • 自費診療

100種類ほどあるHPVのうち高リスクといわれる14種類の型の中で、16型、18型は型別判定を行い、その他の12種類(31,33,35,45,51,58,59,66,68型)についてはいずれかに感染しているかどうかを検査します。

  • 子宮頚がん検診の結果がASC-USの場合は保険診療でおこないます。

HPV型別判定(HPVジェノタイプ)**
  • 保険診療
  • 自費診療

13種類のハイリスクHPV型を判定するHPV遺伝子型判定もあります。

  • 組織診でCIN1、CIN2と診断された場合は保険診療でおこなうこともあります。

日進市30代さわやか健診
  • 自治体からの受診券利用

日進市30代さわやか健診は、日進市が独自に行う30代の働き盛りの方向けのクーポン券を利用した健診です。

毎年6月から11月まで、日進市に住民票のある方で女性に限らせていただいています。

  • 問診
  • 身体計測(身長・体重・BMI・腹囲)
  • 尿検査
  • 血圧測定
  • 血液検査(中性脂質、肝機能、血糖、腎機能)
  • 診察
  • 貧血検査

予防接種
  • 自費診療
  • 自治体からの受診券利用

妊娠していない女性は様々なワクチンが接種できますが、そのうち主なものはこちらです。

子宮頸がんワクチン(シルガード9)

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で1度は感染するとされる一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
小学校6年生~高校1年相当の女子を対象に子宮頸がんワクチンの定期接種が行われています。

麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)

麻しんは、感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。咳、鼻水とともに高熱と発疹が出現し、肺炎や中耳炎、脳炎を発症し死に至ることもあります。感染後10年ほど経って亜急性硬化症全脳炎(SSPE)と呼ばれる恐ろしい中枢神経疾患を10万人に1人程度発症することもあります。妊娠中に感染すると、流産や早産のリスクが高まり、胎児にも感染する可能性があります。

風しんは、急性の発疹性感染症で、強い感染力を持ちます。妊娠20週頃までの女性が感染すると生まれてくるお子さまが目や心臓、耳等に障害を持つことがあります。
妊娠中にはワクチンを接種できないため、月経中や妊娠初期検査時に抗体価が低いお母さまには出産後入院中の接種をお勧めしています。

接種後2ヶ月は妊娠を避けてください。

水痘(水ぼうそう)ワクチン

水痘は飛沫感染、空気感染等で広がり、子供から大人への感染が多くみられます。発熱、水疱、倦怠感等の症状がでます。妊娠中の水ぼうそう感染は重症化する可能性があり、妊娠前期では低体重、小頭症、四肢の異常などの先天性水痘症候群が、また妊娠後期には新生児水痘の赤ちゃんが出生することがあります。

接種後1ヶ月は妊娠を避けてください。

帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

日本成人のうち子供のころに水痘(水ぼうそう)ウイルスに感染した人は90%ほどいると言われています。帯状疱疹は、水ぼうそうが治って身体に抗体ができた後もウイルスが体内に潜伏し、体の免疫機能が低下したり、年齢とともに抗体が弱まったりすると再び出てきて、身体の半分に痛みを伴う発疹や後遺症が残ることも多い厄介な疾患です。
50歳以上の方はこの予防接種を受けることができ、令和7年度からは65歳以上の方は公費で接種できます。帯状疱疹のワクチンは2種類ありますが、アンジュでは効果の高い不活化ワクチンのシングリックスを採用しています。
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